大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です。

学内でSDを検討する際に、どのように考えるか(試案)

 学内でSDを検討していると、到達目標はどうするか、内容はどうするか、対象者はどうするかと考え悩んでいくことになります。日常業務がある中でそんなに回数が出来るものではないですし、3年ぐらいの計画で一歩一歩やっていけばよいのかなと思っております。そんな事を考えながら、下記の表はSDを考える際にどうだろうと試案したものです。

 SDの内容でマクロからミクロに振り分けてみて、活動規模(もしくは活動主体としてもいいと思います)を3段階に分けてみて、想像でどれが向いているかを○・△・×で入れてみました。

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 なお、○・△・×はとりあえずですので、例えば「法人や大学」が、個人の能力の育成にe-ラーニングツールを用意し、推奨するとなると、×が○になる場合もあります。(これは組織によりますね)あとミドルレベルはもっと色々あるかと思います。

 このあたりは、今年や来年あたりの各大学の制度やSDの実例を見て、整理していっても良いのではと思っています。(やるかは未定)

※この記事は、まだ漠然としているので、自分の思考によって、内容が変わる可能性があります。

【コラム】他者の自己啓発に干渉したがる人達

 自分は業務以外の時間は個人の自由であるし、人によって様々であると思っています。同様に、自己啓発についても「取組むか、取組まないか」は自由であるし、何をするかも自由であると思います。

 自分はブログも自身の考えや学びのメモのツールですので、自己啓発の一部ではありますが、自己啓発に関していくつか疑問に思う点があります。

自己啓発は、業務の向上の為に行わなければならない。

○「~~に取組む事はすべきではないよ」と、ありがたい言葉を頂戴する。

○そんな暇があっていいよね。暇なら仕事できるでしょ?

○自分たちで業務時間外に自主的な勉強会をやろうとすると、横から「~の内容をしなさい!」と指導を受ける。

○個人に資するものは許されない。

○本来は自己のキャリアを実現するためなのに、所属機関でのキャリアを実現するためのものと思われている。

 まだありますが、とりあえずはこんなもので。ここにいくつか共通するのは、個人の(プライベートを主とした)時間の使い方や価値観に踏み込んでくるものが多いのではと思っています。

そもそも自己啓発は、人によって様々な目的や価値観がある訳です。例えば下記の図は少し目的を分解してみたものです。f:id:as-daigaku23:20170710114758p:plain

人によって分解するとどういうキーワードが出てくるかは違うと思いますが、この比率も違います。

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 例えば個人が大きいケースもあれば、組織のために、昇進昇格のためにするケースもあり、価値観や判断基準は人それぞれであるわけです。ただ人によっては組織志向が強い人(例えば上の役職)が個人志向に強い人(例えば部下)に対して、人の自己啓発にあるべき論をする場合があります。

 しかし、その人のキャリアに責任を持てるのであればともかく、この時代では、同じ職場に定年まで勤め上げるかどうかは分からない時代です。周りからの意見は、全て切り捨てろとは言いませんが、参考にしながらも、自身が責任を持ってやっていくしかないのではと思っています。(まあ自分のお金や時間を使った学びや経験の成果は、自己に活かそうが、業務に活かそうが、自身の責任であり、言われる事は横に積んでおけばいいのではと思います)

平成28年度大学基準協会の評価を受審した大学の報告書から見るSDの事例

 SDの義務化に伴い、「SDをどうしよう」と悩み、計画を立てているという大学も聞きます。ただSDは、大学のホームページ等で情報公開をあまりしている大学があまりなくて、調べるのもちょっと大変です。

 そこでふと思ったのが、認証評価の自己点検評価報告書は原則として大学のホームページで公開しているのだから、そこからSDを何をやっているかを概略だけでも拾えるのではと思い、少し調べてみました。注意としては下記の通りです。

①平成28年度の大学基準協会の認証評価を受審した大学。かつ、大学基準協会からの評価結果の中にSDや職員研修が言及されていた大学(35大学)

②自己点検評価報告書は平成27年5月時点の結果であるため、必ずしもSDの義務化に対応しているわけではない。また対象は事務職員のみを記載した場合もある。

大学基準協会の評価基準「管理運営・財務」の管理運営の評価の視点「事務職員の意欲・資質の向上を図るための方策を講じているか。」に該当する箇所を今回は参考にしています。なお、この評価の視点の中には人事制度についても言及していますが、それについては今回は入れていません。

※なお、参考とした大学及び参考URLは最後に記載します。

 

まず35大学の中でよく出てくるキーワードを並べてみます。なお、認証評価の報告書は概要のみ記載し、別添資料で詳細を説明する事がほとんどです。

 

Ⅰ.主に学内

・学内研修

 主に大学(法人)全体の職員を対象とした研修。集合型研修

・階層別研修

 職位等別の研修

・テーマ(目的)別研修

・新規採用研修

・情報セキュリティ研修

・ハラスメント研修

コンプライアンス研修

・英会話レッスン

 毎週1回90分半期20回(年間40回)

・外部研修報告会

タイムマネジメント研修

ロジカルシンキング研修

コンプライアンス研修

 

Ⅱ.主に学外

・大学院への派遣

 例えば自学の大学院への派遣。勤務時間免除や学費等の一部負担。桜美林大学大学院アドミニストレーション研究科への派遣。

・学外の出向研修

 例えば次の主催団体の研修等に参加「文部科学省、私学事業団、日本学生支援機構、国立情報研究所、私立大学図書館協会、全国大学保健管理協会、各種学会(大学行政管理学会や大学教育学会など)、公立大学協会、各種自治体(主に公立大学)、各大学コンソーシアム、大学入試センター、大学評価コンソーシアム」

・e-ラーニングや通信講座

 例えば私立大学連盟のプログラム

・海外研修

 英語研修

 

Ⅲ.自己啓発支援

 教育機関への通学、研修・セミナーの補助、通信教育の受講、資格試験関連の補助

 

そして、少し気になったものを抜き出してみました。

・研修会・セミナーの参加・報告については人事考課や特別加算減算項目の加点項目として位置づけ(共愛学園前橋国際大学

・自主的な勉強のグループへの助成。例えば簿記など(下関市立大学

・勤務時間外による自主勉強会(神戸女子大学

・「知性×行動特性」学習プログラム報告会、キャンパスソーシャルワーカーと学ぶ「障害学生への合理的配慮」(中央大学

・「SDクラブ」の開設。互いに講師になり、研修会の実施(藤女子大学

 

 おそらくは、どの大学もここに記載した内容のどれかはやっているのではないかと思います。またここに記載されているものでSDをいうのかどうかは、各大学の判断によるのですが、SDの義務化においても、各大学がどのように考えるかや方針を示すかが問われるのではないかと思っています。(義務化に伴い、次はSDにどう参加してもらうかといった悩みも出てくるのでしょうね。業務より研修が大事になってしまっては困りますが、仕事や学び・研修よりルーチンワークが大事になってしまうのも困るケースですね。)

 

<参考> 

as-daigaku23.hateblo.jp

 今回参考の大学一覧(順不同)

つくば国際大学

http://www.ktt.ac.jp/tiu/about/inspection/tiu-inspection-27.pdf

愛知淑徳大学

http://www.aasa.ac.jp/guidance/efforts/accreditation.html

京都産業大学

https://www.kyoto-su.ac.jp/about/torikumi/hyouka.html

広島市立大学

https://www.hiroshima-cu.ac.jp/aboutus/content0016.html

共愛学園前橋国際大学

http://www.kyoai.ac.jp/?p=27

熊本県立大学

http://www.pu-kumamoto.ac.jp/about/plan/tenken-hyouka/tenken-hyoka_ninsyo.php

宮崎公立大学

http://www.miyazaki-mu.ac.jp/university/attestation.html

岐阜聖徳大学

http://www.shotoku.ac.jp/outline/self-inspect.php

下関市立大学

http://www.shimonoseki-cu.ac.jp/hojin/

ノートルダム清心女子大学

http://www.ndsu.ac.jp/about/result/

高崎経済大学

http://www.tcue.ac.jp/about/hyouka/ninsho/index.html

常盤大学

http://www.tokiwa.ac.jp/tokiwa/report/2016/juaa/

神戸女子大学

http://www.yg.kobe-wu.ac.jp/wu/guide/check/

神戸市看護大学

http://www.kobe-ccn.ac.jp/guide_college/information_disclosure/kohyo.html

高崎健康福祉大学

http://www.takasaki-u.ac.jp/outsider/

城西国際大学

http://www.takasaki-u.ac.jp/outsider/

昭和薬科大学

http://www.shoyaku.ac.jp/about/accredited/

国立音楽大学

http://www.kunitachi.ac.jp/introduction/feature/evaluation.html

城西大学

http://www.josai.ac.jp/about/activity/evaluation.html

東京歯科大学

http://www.tdc.ac.jp/college/information/tabid/207/Default.aspx

東京女子大学

http://office.twcu.ac.jp/univ/about/gp/valutaion/

東京電機大学

https://www.dendai.ac.jp/about/tdu/valuation/h27.html

大阪経済大学

http://www.osaka-ue.ac.jp/profile/grading/result2017.html

中央大学

http://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/overview/evaluation/accreditation/

成蹊大学

http://new.seikei.ac.jp/university/edu_info/management/hyouka.html

聖マリアンナ医科大学

http://www.marianna-u.ac.jp/houjin/disclosure/tenken.html

藤女子大学

https://www.fujijoshi.ac.jp/guide/jikotenken_hyoka/

白鴎大学

http://www.hakuoh.ac.jp/about/about_06.html

山形県立保健医療大学

http://www.yachts.ac.jp/off/daigakuhiyouka.html

藍野大学

http://univ.aino.ac.jp/oneself/pdf/jiko2017.pdf

北里大学

https://www.kitasato-u.ac.jp/daigaku/education_info/index_accreditation.html

福井県立大学

http://www.fpu.ac.jp/about/evaluation/

東北福祉大学

https://www.tfu.ac.jp/aboutus/evaluation.html

名古屋外国語大学

http://www.nufs.ac.jp/outline/disclosure/assessment/index.html

明治薬科大学

https://www.my-pharm.ac.jp/koho/oi_scsa_dkk_dh.html

 

セミナー・勉強会関連参加者あるある

 転職した、部署を異動した、新しい業務の担当になった、また必要な時に情報が欲しい!と思った経験は誰でもあるかと思います。特に初めての仕事や、学内で前例がない仕事、専門的な仕事はよりそうではないかと推察します。

 そういう時はどのように情報を集めるのでしょうか?手早くインターネットの検索エンジン?、本や論文?、セミナーや勉強会?、他にも色んな手段があるかと思います。今回はセミナーや勉強会に絞って、いくつかこれよくあるよねと思うものを挙げてみます。

 

 

○名刺交換がメイン

 セミナーでは元気がないのに、懇親会になると水を得た魚のように飛び回って名刺を配りまくる人ですね。(いや、自分も若かりし頃やりましたが、きちんと整理しておかないといつ名刺交換したか分からないし、死蔵の名刺になるのですよね。そもそも、そういう時に名刺交換した人はその後、やり取りが自分はなかなかなかったです。でも紹介いただいて、その後、SNS等や他でもちょくちょく会う人は、信頼できる友人や尊敬する方々が多い気がします)

○ワークショップは嫌!

 セミナーは好きだけど、自分から発信・発話する事は嫌。だから受動的なセミナーは大好き!という人。

○セミナー出た後の感想聞くと、○○先生は凄かったとか、○○先生と名刺交換したとの感想(というか事実報告)だけ

 その先生が凄いのは分かっています!でも聞きたいのは先生が凄いではなく、セミナーの内容、特に資料から読み取れない部分や貴方がそこから本学の文脈に基づいて考えたかなんですよ

○質問ありませんか?との時に、ダラダラと自説を述べたり、質問文が長い。

 他の参加者からすると、「で、何が言いたかったのか分からない」という事、ありませんか?

○当日得た資料や情報は、ハムスターが食べ物を頬袋にしまっておくがごとく、貯め込んでしまう。

 他から得た情報を自分の中に蓄積したり、自分のデータベースにしまいこんでも、活用できているとは言えません。情報は活用してこそ意味を持つものです。情報を他の人に渡して、自分より優位に立つのが怖いという人も聞きますが、寧ろ適切な情報を適切な時に出してくれる人は重宝されます。

○SNSで実況する

 すみません。私がたまにやります。むしろ、シンポジウムの裏側でSNSでそれについて意見交換する事もあります。(ただSNS投稿禁止という所もあるので気をつけて必要がありますね)

○先進事例中毒

 ちょっと趣旨とは違うけど、先進事例(の情報を集める事の)中毒になっている人いませんか?そして聞いて満足しちゃうタイプや、それをそのまま所属機関に落とし込みをしようとする人などなど。

○是非、「これからもやり取りしましょう!」とか「情報交換しましょう!」とは言うものの、互いにアクションが起きない

 

 とりあえず通勤時に思いついたものを書いてみました。これらが良い悪いではなく、こういう人いるよねとだけという趣旨ですし、自分もこの中にいくつか入っているかもしれません。

【ショートコラム】SDは、短い時間で大きなリターンを求めすぎていないか?

 SDを検討する上で、様々な考え、意図や意見を聞きます。そこから調整を行うのですが、SDについて「その時間で何をどこまでにするのか」を考える際に、あまりにも大きなリターン(成果)を求められることがあるよなと感じるときがあります。

 

 例えば知識のみを修得する事を目的とした場合、極論ですが事前学習としてテキスト1冊丸暗記しろと渡し、当日は解説とテストをやるというプログラムの出来なくはないですが、それは違う気がします。また以前、大学設置基準についてのワークショップをやった事がありますが、大学設置基準について網羅的に理解するのではなく、教員数の計算についてのワークを半日で行うには精一杯でした。

 

 またSDというとプログラムのみに焦点となるような気がしますが、人材育成のことでもあるはずです。人材育成は、即席栽培で出来るものなのでしょうか?ある程度、時間をかけて、経済的な投資もしてようやく出来るのではないでしょうか。

 このあたりは、限られた時間で対象者の現状や状態を把握し、到達目標を的確に定めることが必要なのですが、まずはそういう人材を養成する事が喫緊の課題なんでしょうね