大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

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評価・内部質保証

大学の自己点検・評価は認証評価を活用すべきなのか

大学は法令により、自己点検・評価を実施する必要があります。 学校教育法 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織及び運営並びに施設及び設備(次項及び第五項において「教…

評価担当者からみた教職課程の自己点検・評価のまとめと注意点

令和4年度より、大学の教職課程で自己点検・評価の実施及び公表が求められます。教職課程の担当者は既に準備をされていることかと思いますが、今回は大学評価や内部質保証からみた教職課程の自己点検・評価のあり方や検討すべき事項について、私論として書…

大学評価という仕事と大学評価担当になった時のイロハ

大学では学校教育法により、自己点検・評価を行い、その結果を公表することが定められています。 <参考>学校教育法 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織及び運営並びに…

教学マネジメントと内部質保証の実質化は結局どうすればいいのか?

2021年に大学基準協会よりこんな本が出版されました。 教学マネジメントと内部質保証の実質化 (JUAA選書 第 16巻) 発売日: 2021/04/12 メディア: 単行本 大学は法令により7年に1回認証評価を受審する必要があり、近年の認証評価では内部質保証の有効性につ…

2020年度(第3期3年目)認証評価 大学基準協会での指摘事項(内部質保証・教育)のメモ

大学は学校教育法109条により、自己点検・評価を行い結果を公表することや認証評価を受けることが定められています。この認証評価ですが、大学の評価機関は現在は5つあります。 公益財団法人大学基準協会(平成16年8月31日認証) 独立行政法人大学改革支援…

初めての認証評価〜受ける認証評価受審から、攻める認証評価受審へ〜

大学は学校教育法109条により自己点検・評価を行うこと及び認証評価を受審することが定められています。 認証評価は7年に1回で受審することが必要で、認証評価機関の1つである大学基準協会では2018年度から第3クール(サイクル)の認証評価が始まってい…

大学の内部質保証のPDCAサイクルとOODAループ

大学の内部質保証の基礎となる自己点検・評価は法令によって、自己点検・評価実施と公表が求められています。 <参考:学校教育法> 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織…

大学の内部質保証の方針の構造とテキストマイニングの試み~私立大学の内部質保証の理解の為に~

今回は大学の内部質保証とは何かを理解する一助となる事を目的としています。そもそも大学は学校教育法109条により、自ら教育研究活動について点検・評価を行うことが求められています。 (参考 学校教育法) 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資す…

内部質保証システムに資するための自己点検評価は毎年行わなければならないのか

大学は、自ら教育の質の向上を不断的に取組み、教育等が適切な水準にあることを大学自身の責任で説明し証明する「内部質保証システム」を構築し、内部質保証を行う事が求められています。 この内部質保証は、PDCAサイクルが適切に機能しているかが重要であり…

大学の内部質保証を進める為の内部質保証人材の私論

大学には、自らが質を保証する内部質保証システムを構築し、内部質保証を適切に行う事が求められています。 ただ内部質保証は、ざっくりとしているのと、内部質保証システムは組織によって(おそらく)違う為、中々理解がしにくい事もあります。 では内部質…

大学の質保証~第3期認証評価から考える大学の内部質保証の私論~

大学は法令により7年に1回、認証評価を受審する必要があります。またこの認証評価は2018年度より第3サイクル目となっています。認証評価は第1サイクルは自己点検・評価が出来ているか、第2サイクルは内部質保証の仕組みがあるか、第3サイクルは第2期…

【コラム】大学評価というお仕事

大学評価という仕事は、おそらく当事者にならないと中々イメージがしにくい業務であると思っています。そしてそれは設置形態にもよって違うイメージがあるのではないかと感じてもいます まあ評価といっても、例えば自己点検評価や認証評価、分野別評価、外部…

内部質保証と第3期認証評価②法令及び省令の理解

大学が第3期認証評価の申請や内部質保証を進める上でまず確認しなければならない事は、学校教育法や大学設置基準などに沿った大学運営が出来ているかどうかです。 例えば大学設置基準は、大学としての最低限の基準ですので、これすら担保出来ていないのでは…

内部質保証と第3期認証評価①会議資料や議事録の点検

平成30年度より大学の認証評価は第3期もしくは第3クールと呼ばれ、内部質保証がきちんと出来ているかについて厳しく問われるようになりました。(第1期は自己点検評価をしているか、第2期は自己点検評価を不断的に行い、内部質保証の仕組みが出来ている…

アセスメントポリシーとは何か~アセスメントポリシーの課題と私学助成の要件~

平成30年度、私立大学の補助金担当者は、次のニュースが気になる人が多かったのではないでしょうか。 between.shinken-ad.co.jp一般補助に平成29年度の私立大学等改革総合支援事業タイプ1の項目が一般補助にうつるという話もありますが、筆者が特に気になっ…

大学基準協会第3期認証評価の判定保留と基準の公表と自己点検評価

認証評価は、学校教育法第109条により、受審する事が求められています。 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織及び運営並びに施設及び設備(次項において「教育研究等」と…

単位制度とキャップ制~平成10年度の議論を中心として~

昨年度の大学基準協会の認証評価結果報告書の中で、多くの指摘をされていたのは1年間に履修できる単位数が多いというものがあります。 www.daigaku23.com 具体的には、1年間(もしくは1学期)に履修登録できる単位の上限を定めたキャップ制が緩いといった…

大学の認証評価は受けるだけでいいのか〜認証評価の活用と政治的判断〜

平成30年度から(大学の)認証評価から第3期がスタートとなりました。認証評価では端的にいうと第1期で自己点検評価をやっているか、第2期は内部質保証システムを構築しているか、そして第3期は内部質保証システムが適切に運用されているかが問われて…

改革総合支援事業は質保証になりうるのか~タイプ1(質的転換)と大学基準協会の第3期認証評価より~

と平成29年度の私立大学等改革総合支援事業(以下「支援事業」)の採択結果が先日発表されるとともに、平成30年度の文部科学省の予算案を見ると支援事業の採択予定数が減っており、タイプ1の「建学の精神を生かした大学教育の質向上」は今の項目と配点と仮…

大学の自己点検・評価は「自己点検・検査」や監査になっていないだろうか

第3期認証評価は、内部質保証がきちんと出来ているかが問われると言われております。内部質保証については、以前、こんな記事を書きました。 as-daigaku23.hateblo.jp そこから、内部質保証について冠が手要ると、最近思うのは自己点検評価、アセスメント、…

認証評価機関別の受審状況~認証評価機関・受審年度・設置形態から~

認証評価、大学関係者と社会とのギャップ 公立大学協会は、12月に協会の公立大学改革支援・評価研究センターにて大学機関別認証評価の「実施大綱(案)」及び「大学評価基準(案)」に関する意見募集を11月に行っておりました。 大学機関別認証評価の「実…

【資料】認証評価機関連絡協議会より各大学の評価結果・評価年度・評価機関

認証評価機関連絡協議会 評価結果より jnceaa.jp サイトには2009年の浜松大学が記載されていますが、富士常葉大学と常葉学園大学に統合されて、常葉大学に名称変更がされています。 機関名 評価年度 評価結果 評価機関 国立 北海道大学 2015 基準を満たして…

内部質保証は何故分かりにくいのか?

平成30年度から第3期認証評価が始まります(※評価機関による)。端的に言うと、第1期は自己点検評価をしているか、第2期は内部質保証(システム)が構築されているか、第3期は内部質保証(システム)がきちんと運用されているかが問われています。 第1…

認証評価担当になったら参考になるかもしれない本

7年に1度襲来する認証評価。もしかすると、認証評価というキーワードを聞いたことがあっても、実際どういうものかを知らない場合があるかもしれません。そこで例えば評価室や認証評価に異動や担当になってしまった際に、参考になるべき書籍をいくつかピック…

自己点検評価はトップダウンなのか

大学で働いていると、どの部署にいても大概は年度末に「自己点検評価報告書を作成し、提出せよ」と言われる事が多いかと思います。そうすると、今年の点検と次年度こうしたらとか、こうしたいという希望や計画を書くことが多いのではないでしょうか。 そもそ…

IRと大学職員㉑IRと内部質保証

最近、内部質保証に関するセミナー等が多くなったと思うのは気のせいでしょうか?これも機関別評価が第3期を迎え、第2期では「内部質保証システムがあったか?」だったのが、第3期では「(既に内部質保証システムがある事を前提として)内部質保証システ…

3つの方針の点検評価と今後に向けてのチェックポイント(メモ)

「学校教育法施行規則の一部を改正する省令」(平成28年文部科学省令第16号)が平成28年3月31日公布、そして平成29年4月1日から施行された事により、各大学は学位プログラムごとに、「ディプロマ・ポリシー(DP)」、「カリキュラム・ポリシー(CP)」、…

大学基準協会 平成28年度に受審大学の評価結果報告書から見る指摘事項について

大学基準協会のホームページで、平成28年度の評価結果報告書を見る事ができます。 今回、その報告書に目を通していて、気になった指摘事項のメモを公開します。 なおこのメモについては、努力が求められているものだけではなく長所となりうるものも一緒に記…

大学の実力は何処で見るのか

H28.9月に、次の2冊が発売しました。 大学の実力2017 作者: 読売新聞教育ネットワーク事務局 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/09/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 2017(平成29)年度用 大学の真の実力 情報公開BOOK (旺文社ム…

平成28年度私立大学等改革総合支援事業タイプ1から見る、これから私学が取組む事項

5月末から「平成28年度私立大学等経常費補助金説明会」が開催されます。このブログでは私立大学等改革総合支援事業について、取り上げていますが、平成28年度の私立大学等改革総合支援事業タイプ①について備忘録として何をしなければいけないかをまとめてみ…