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大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です

【コラム】教員と職員の業務のライン

日常の業務はかなり多岐にわたるのですが、ふとここまでやっていいのかなというラインが存在します。 それは教員がやる仕事と職員がやる仕事のラインというべきものです。 このラインは、「見極めがかなり難しいよな」と日々感じています。 例えば自分が大学…

【コラム】分からないという事と子供のお使いの仕事

(1)分からないという事 窓口に行くと「それは分かりません」 や、仕事で他部署に話をしにいくと「分からないです」と言われた経験が誰でもあると思います。 ふと思うのは、「何を分からないのだろうか?」という事。例えば「Aはどうなっているのか?」と…

一職員の誤変換データ収集レポートから見る用語の確認

IME(文字入力をサポートするソフトウェア)には、誤変換を記録し、情報をマイクロソフトに送信する機能があります。ふと、その記録(誤変換レポート)を見てみると誤変換例として面白いものがいくつかありましたので、ちょっと紹介してみます。 なお、用語…

学びをするもしないも個人の自由~但し、最低限は学ぶべし~

大学職員の学びについては、インターネットでも現実でも議論は絶えない訳ですが、議論については論者の個々の体験も反映しているケースが多いせいか、大学職員の学びという大きな世界でもありつつも、論者それぞれが自ら土俵を作っており、そこから降りてこ…

【コラム】「現場を見ろ」と言う事について

仕事をする上で「○○を見ろ(見ておけ)」という言葉は誰しもがよく聞く言葉かと思います。例えば、現場・外・上・下・お客・・・etc。 確かに「○○を見ていないのではないか」と思う場面もありますし、自分にも欠けている場合があるかもしれません。ただ一概…

学科別ではない大きな枠、学部別入試の懸念事項

先日、工学院大学に関して、「学部総合入試」を全学部で導入するとのニュースを目にしました。 univ-journal.jp また工学院大学のプレスリリースは次ですね。 http://www.kogakuin.ac.jp/press_release/2016/cbr7au000005mxsq-att/cbr7au000005mxvw.pdf これ…

大学の父母(保護者)会のお金は何に使われているのか

私自身が学生だったのはもう何年以上前の事ですが、無事入学試験に合格し、手続き書類が来ると、入学金や授業料、そして施設維持費だけではなく、色々細かい内容があったかと思います。今でも、例えば委託として、学費と一緒に集金している大学はほとんどで…

大学職員になりたい人のための業界研究について

いくつかの大学の中途採用の応募状況を聞くと、かなりの高倍率であると聞きますし、世間的には人気業界であると聞きますが、個人的には斜陽産業であり、大学によって経営が厳しい大学もあります(どことは言えませんが、財務諸表は公開されているはずなので…

大学職員と大学設置基準~学部でも学科でもないコースとは何なのか~

大学の学部学科の編制を見ていると、学科の中に○○コースと記載している大学が少なからずあります。実は大学関係者でもコースとは何か、何故学科ではなくコースなのかの理由を知らない人はいるのではないでしょうか。 今回は「学部・学科・コース」をテーマに…

平成29年度私立大学収容定員増の傾向

平成28年6月28日に平成29年度からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧が公表されました。 平成29年度からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧:文部科学省 日本経済新聞にも次のように取り上げられています。 www.nikkei.co…

認証評価結果の大学等の優れた取組から見る認証評価機関の違い

学校教育法109条に基づき、7年以内ごとに一回,大学は文部科学大臣の認証を受けた機関(認証評価機関)による評価(認証評価)を受けることが義務付けられています。とは言いましても、現場の方はあまり関係のないこと、学外の方はどういうものかが分からな…

【コラム】弁当の恨みは恐ろしい

会議(もしくは依頼した仕事)が昼の時間帯か夜になると、聞かれることが多いのが「弁当は出るの?(出せないの?」例えば入試業務など1日拘束の仕事は、弁当が出ることが多いです。またSNSで他大学の弁当事情を見ていると、あの大学は金持ちだなとか面白い…

【コラム】資料を読む事は仕事ではないのか

仕事柄、大量の資料や冊子が手元にくる&読まないといけないのですが、他の部署だとそうもできないだろうという事は日々感じています。あくまで他部署の同期との話や印象に過ぎないのですが、資料を読む暇があるなら、手を動かせという印象が強いです。「資料…

学修成果の可視化ツール~ディプロマ・サプリメント~(3/31追記有)

平成24年度に出された答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」では、学生の学習時間といった量的なものから、学士力のための質的転換の為に方策を提示しています。 新たな未来…

【コラム】調査における無回答という選択肢

今までに様々な学内調査を担当し、集計表や報告書を作成するさいに、アンケートには答えているけど、一部の質問は無回答というものがあります。個人の経験ですが、特に学生番号記述アンケートには多いのではないでしょうか。 (無回答の取り扱いは、無回答の…

【コラム】内圧と外圧~大学行政管理と改革~

日常で仕事をする上で、何かを変える際は大変な労力を必要とすることがあります。その際に、どのキーパーソンへ予め話をしておくのか、どのような材料(内圧や外圧)を使うのかといった事を検討します。 (ここで言う内圧と外圧がイメージするものは、内圧は…

FDとSDを一つでやる意義と試案(H29.2.7追記)

※本記事でのSDは、SD義務化前の大学職員を対象としたSDと定義しています。 今までSDについて、本ブログではSDを「組織として行うもの」や、私学であれば「大学と学校法人」という観点から考える必要があると述べてきました。 as-daigaku23.hateblo…

このブログの2年を振り返って~大学職員ブログの行く末~

このブログの開設は2014年2月19日でした。その当時に文章は今以上に稚拙で忸怩たる思いにかられます。当時は大学職員ブログ(ブロガー)はあまり多くはなかったのですが、ここ1~2年はだいぶ増えているように思います。またそれぞれのブログもゆるやかに機…

【コラム】休講と大学の危機管理体制

先日、関東の大雪は電車がとまったり、駅に人が溢れたりと大変だった人も多かったと思います。私も、朝5時半に電車が止まったと案内を見て、雪かきをしてから、遅刻で職場に行きました。 さて、そんな雪の日に明治大学の雪による休校に関するニュースの話題…

一職員が思う専門的職員について

平成28年1月18日に開催された大学教育部会で、「大学における専門的職員の活用の実態把握に関する調査結果」が出されました。 大学教育部会(第41回) 配付資料:文部科学省 これを受けて、一部では様々な議論が盛り上がっていますが、おそらく大学の外から…

大学ポートレート(私学版)から見る学修についての評価①~外部テストの活用~

文部科学省が進めている高大接続改革の議論の中に、英語の外部テストの導入・活用の話題がありました。入試において、TOEICやTOEFLのスコアを活用するとの事ですが、スーパーグローバルに選定された大学は検討していると、同業者から話を聞きます。 さて、今…

自分の仕事(業績)記録はしっかりつけよう

あけましておめでとうございます。また本ブログをご覧いただきありがとうございます。今年も週1ぐらいのペースで書き続けていく予定です。 さて精力的な大学職員ブロガーの@sanjyuumatsu が新年早々に紹介していた記事で次のようなものがありました。 「転…

大学ポートレートから見る私立大学のアセスメントポリシーの理解

最近の大学教育部会では、3つのポリシーがよく議題に上がっていますが、今回は以前少し紹介したアセスメントポリシーの話です。 さて大学ポートレートが公開されて、だいぶ日がたちました。大学ポートレートには、3つのポリシーや様々な数字や教育の取り組…

小中規模大学にカリキュラム・コーディネーターは必要か

以前の記事で履修モデルと履修体系(系統)図の違いについて整理したことがあり、そこで、「履修モデルを作る際は、カリキュラムコーディネーターが必要になるかもしれません」と述べました。 as-daigaku23.hateblo.jp 今回はそんな「カリキュラム・コーディ…

コラム「情報発信する事は偉い事ではない」

私はブログを始めた理由はツイッターではできないアウトプットをしていきたいという思いから始まり、いつの間にか1年半が経っておりますが、今朝の大学職員ブロガーの方がこんな記事を拝見しました。 shinnji28.hatenablog.com 松宮さんが様々な葛藤があり…

入学定員に係る私立大学職員として理解しておくこと

(今回の内容は私立大学を対象としております。) 言うまでもない事ですが、大学には「定員」があります。「定員」という意は、規則等に定められた人数ですが、大学には入学定員と収容定員が一般的であろうと思います。 ○入学定員⇒入学することができる人数 …

電子書籍を使用してみて感じた5点

私はどちらかといえばガジェット好きで、鞄の中にはタブレットはありますし、自宅にも自宅用のタブレットがあります。メールのチェックやネットを見るのはスマホでも充分ですが、送られてきたパワーポイントのスライドを見たり、PDFや電子書籍を読む際はタブ…

WEB化に伴う学生のIT機器所持

私が学生の頃、大学からのお知らせは掲示板(見ていない事によって不利益があっても、見ていない学生が悪いと教わった)、シラバスは分厚い冊子、履修登録は紙面で提出、休講情報だけはガラケーでかろうじて分かるというものでした。 今は大学からの休講等を…

大学職員と社会人大学院生~学修以外の視点から~

社会人向けの大学院というと、MBAをはじめ色々あり、通学生から通信制、通信制でもオンラインなど様々です。 私自身も大学業界に身をおきつつ、某大学院に通っています。そこで大学職員と大学院生として思った事をつらつらと書いてみました。 ①圧倒的に時…

数字に基づく募集戦略の事始め~地域別の(大学等への)進学率算出の事例~

近年、進学格差の是正の為、給付型奨学金について話題になり、こんなまとめも作られています。 返済不要!利用しなければ損!給付奨学金まとめ - NAVER まとめmatome.naver.jp 進学する上で、経済的援助をどうすべきか、また給付型奨学金を創設する際に、で…

履修モデルと履修体系(系統)図とは何か~2つの違いについて~

私が学生の頃は、自分が所属する○○学科のカリキュラム表を見ながら、履修登録をして卒業単位の条件を満たすまで、この分野であと●●単位と計算をして履修をしていた記憶があります。当時は今でいう履修モデルなんてものはなく、シラバスも非常にシンプルであ…

教育の改革・質保証へ大学職員の関わりとできる事

私が学校法人に入職した頃は教職協同が言われてはいたものの具体的には何が教職協同なのか、また職員は事務作業に従事し教育に少しでも関わろうと思うものなら「これは教育だから、職員が口を挟むな」などと言われた事もありました。 しかし近年大学は、社会…

認証評価 第三期の基本方針から思う、これから考えなければいけない事(大学基準協会を中心に)

大学は、7年に一度文部科学大臣の認証を受けた評価機関(認証評価機関)による評価(認証評価)を受ける必要があります。大学関係者は、それこそ○○大学は今年(認証評価を)受けていると聞くと「大変だね」と思うものです。 評価といっても、大学を貶めたい…

大学職員として考えるファシリティマネジメント

学部等の設置やカリキュラム再編などで、よく聞くのは教務課から「教室が足りない」と言った言葉です。しかし実際に時間割や施設の管理システム等から教室の使用率を調べてみると全体では使用率は50%前後の事がありました。正確には「教室が足りない」ので…

大学職員と大学設置基準②~学部を作るのは楽ではない~

だいぶ前ですがこんな記事を書いた事がありました。 大学職員と大学設置基準~教員数の計算について~ - 大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログas-daigaku23.hateblo.jp 教員数の計算は分かりにくいようですが、公式やどこを見ればいいかさえ分…

多面的・総合的に評価する入学者選抜の妥当性の検証について考える~IRと連携の必要性~

昨日、出勤したら机の上にBetween6-7月月号 2015 No.262が置いてあり、特集が「動き出す入試改革~”多面的評価”の第一歩でした。 内容については、WEBにも直にアップされるので紹介はしませんが大枠をつかみ、追手門学院をはじめとした事例も紹介されていま…

大学職員という競争優位ではない閉鎖的な村社会

(はじめに、今回は私が経験した狭い世界をもとにした話ですので、大学によっては様々な事情・状況があることはご承知下さい。) 大学職員のスタッフディベロップメント(Staff Development)、いわゆる研修の必要性については、もう何年も言われている事です…

デスクワークと大学職員~健康の観点から~

だいぶ前ですが、ある教授が「ここの職員は入職して、数年すると(横に)大きくなっていく人が多いと思う」と言われたことがあります。 大学職員はデスクワークの事が多いですし、部署によってはほとんど建物から出ないという人もいます。私自身は営業からの…

5月1日という基準

大学に関わらず学校関係者であれば少しでも関係した事があろう学校基本調査の依頼が、今頃は学内で依頼がされ始めているのではないでしょうか。 <参考 学校基本調査> 学校基本調査-調査の概要:文部科学省 学校基本調査の目的 学校に関する基本的事項を調…

ある職員のアプリの整理と使い道について

今回は大学職員とはあまり関係ありませんが、以前書いた記事の続きです。 ある職員のガジェット類の整理と使い道について - 大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログas-daigaku23.hateblo.jp 前回はハードについて紹介しましたが、今回は備忘録も…

私見 新人職員に覚えていて欲しい心構え

今年度もあと数日になりました。来週半ばには、大学は新入生が訪れ、おそらく1年で1番忙しく、活気のある1ヶ月が始まります。職員も新人が配属され、全力疾走している先輩職員の後ろを走っていたら、1ヶ月はあっという間に過ぎてしまうかもしれません。さて…

大学教育改革フォーラム2015参加録②「オーラルセッションⅠ及びⅡ」

Twitterでもたまに呟いていますが、若手中堅職員は一緒に学んでいこうという観点から地域や同じ仕事同士の勉強会の運営に関わっております。そこで大学教育改革フォーラムの最初のオーラルセッション1では、「勉強会の企画運営を通じた大学職員力の育成」に…

大学教育改革フォーラム2015参加録①

3月7日(土)に開催された大学教育改革フォーラム in東海に参加してきました。このフォーラムは、基調講演に始まり、各大学のポスターセッションやワークショップ、オーラルセッションが開催され、教学分野だけではなく大学に関わる人たちがどのようにしたら…

IRと大学職員④まずはデータマネジメントから

先日、こんな本が発刊されました。 大学版IRの導入と活用の実際 作者: 佛淵孝夫 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2015/02/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 佐賀大学のIRの取組みは有名で、大学評価コンソーシアムの…

平成26年度履行状況調査報告書 是正意見の簡単なまとめ

本日、文部科学省から平成26年度設置計画履行状況等調査の結果が発表されました。 設置計画履行状況等調査の結果等について(平成26年度):文部科学省 昨年は、平成25年の結果が出た際は、いろいろニュースにもなりました事は皆さんの記憶にもあるのではな…

大学職員とワークライフ~子どもがいる視点から~

ネット上で話題になっていた、テレビでも一部を放映しているcybozuの「働くママたちに、よりそうことを。」ですが、第1弾・第2弾とそれぞれ評判が分かれているようですね。 働くママたちに、よりそうことを。 働くママたちに、よりそうことを。|cybozu.co…

私立大学職員の人事評価・考課の一例について

最近、文部科学省の中央教育審議会の大学教育部会では、職員の資質向上等に関する論点 の資料の中に「高度専門職」が出てきて論議されています。 高度専門職は、第31回教育部会資料「資料1-1 職員の資質向上等に関する論点」に次のように記載されています(…

IRと大学職員②〜IRの定義から考える拒否反応〜

最近、IR担当者の方、それも私立大学の職員さんとお話をする機会が多いです。その中で共通するのは、IRを補助金の要件として設置はしたけれどどうしようという悩みがある事です。また職員としてどのようにIRに関わればいいのか?とも聞きます。アセスメント…

大学入試改革におけるIRの可能性について

このブログをご覧になっている人は、すでにご存知かと思いますが、センター試験廃止、そして大学入試改革の話がだいぶ進んでおります。(そして関連の答申が今月には出される見込みです) 大学教職員からすると、「センター試験廃止!もしかして当日業務とか…

「忙しい?」を聞くということ~仕事と評価~

大学職員という仕事は、(一部を除き)非常に狭い世界で、日によっては同じ部署の人しか顔を合わせていないという事さえあります。そして仕事は、(これも部署によりますが)1年間というスケジュールの中でルーチンワークが多いです。 さらには部署が違うと…