大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です

平成28年度私立大学等改革総合支援事業タイプ①の昨年度からの主な変更点Ⅰ

5/30から私学補助の説明会が始まり、補助金担当者ではどのようにこの事業に申請するかといった話が出ていることかと思います。また既に担当者の手元には本事業の調査票が届いているようです(文部科学省のホームページには6/1時点では、アップされておりませ…

平成28年度私立大学等改革総合支援事業タイプ1から見る、これから私学が取組む事項

5月末から「平成28年度私立大学等経常費補助金説明会」が開催されます。このブログでは私立大学等改革総合支援事業について、取り上げていますが、平成28年度の私立大学等改革総合支援事業タイプ①について備忘録として何をしなければいけないかをまとめてみ…

多様な勉強会で思う事とツールの備忘録

大学のごく一部で「SDの義務化どうしようか」と大学設置基準等の一部改正について、話がされている事かと思います。 <参考> 大学設置基準等の一部を改正する省令の公布について(通知):文部科学省 省令の公布通知が出る前に次のような記事を書きました…

認証評価結果の大学等の優れた取組から見る認証評価機関の違い

学校教育法109条に基づき、7年以内ごとに一回,大学は文部科学大臣の認証を受けた機関(認証評価機関)による評価(認証評価)を受けることが義務付けられています。とは言いましても、現場の方はあまり関係のないこと、学外の方はどういうものかが分からな…

【コラム】弁当の恨みは恐ろしい

会議(もしくは依頼した仕事)が昼の時間帯か夜になると、聞かれることが多いのが「弁当は出るの?(出せないの?」例えば入試業務など1日拘束の仕事は、弁当が出ることが多いです。またSNSで他大学の弁当事情を見ていると、あの大学は金持ちだなとか面白い…

大学職員と大学院~大学院に入る前に~

先日、次の記事を拝読しました。 taketo1024.hateblo.jp 社会人でお子様もいらっしゃいながら、休職し、大学院に通われる決心をされ、実行されているのは非常に尊敬のできる事です。 ふと思い返せば自分も次のような記事を書いたことがありますが、ちょっと…

参加録 大学職員の専門性開発ーその現状と課題ー

東北大学で開催された教育関係共同利用拠点提供プログラム 大学人材開発論の「大学職員の専門性開発ーその現状と課題ー」に参加してきました。講師は、広島大学 高等教育研究開発センターの大場淳先生です。なお、メモは全ての講演内容を記載するのではなく…

SDを議論する前に理解しておきたいこと

先日、SDについて考えるワークショップ「アカデミック・カフェ・キャラバン」をご縁で主催者として参加しました。 当日の様子については、同じく主催者の方のブログで紹介されておりますので、ここで当日の紹介は省略します。 blog.livedoor.jp さて、この会…

【コラム】資料を読む事は仕事ではないのか

仕事柄、大量の資料や冊子が手元にくる&読まないといけないのですが、他の部署だとそうもできないだろうという事は日々感じています。あくまで他部署の同期との話や印象に過ぎないのですが、資料を読む暇があるなら、手を動かせという印象が強いです。「資料…

【コラム】大学改革を「非・否・悪」という前に俯瞰的な視点から

「改革」とは日本国語大辞典によると (1)不完全なところをあらためかえて、よりよいものにすること。 (2)国家の基礎を動かさず、暴力的でなく、政治上または社会上の変革をすること。 余談ですが、方言として次の意味もあるそうです。 財政の破綻(はたん)…

組織的なSDの取組み事例のまとめ~大学基準協会評価結果から~

最近SDの義務化を含め、周囲(学内外)ではSDについての話をちょくちょく聞きます。また本ブログでもSDについて、現在の動向や私個人の情報を発信してきました。今回は、SDの取組みをテーマとして公表されている情報を基にまとめてみます。 先日、大…

SD義務化に関する、SDのイメージ転換の必要性

(既に意見募集は終わっておりますが)先日、「大学設置基準等の一部を改正する省令案に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について」が掲載されておりました。 search.e-gov.go.jp 内容としてはSDの義務化が焦点です。 ①SDの義務化・ 大学…

学修成果の可視化ツール~ディプロマ・サプリメント~(3/31追記有)

平成24年度に出された答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」では、学生の学習時間といった量的なものから、学士力のための質的転換の為に方策を提示しています。 新たな未来…

参加録 大学教育改革フォーラム2016 基調講演「高大接続」について

愛知大学名古屋キャンパスで行われた大学教育改革フォーラム東海2016に参加してきました。本ブログでは、大学入試センターの大塚先生の「高校と大学の双方が信頼できる高大接続のあり方」について、気になった点についてまとめました。なお、分科会について…

参加録 学校法人セミナー「これからの大学教育・財政に関する重要なポイント 」

みずほ証券が主催する「みずほ証券・学校法人セミナー」に参加しました。内容は東京大学の小林雅之先生の「今後の教育費・奨学金制度の在り方について」と私学高等教育研究所の西井 泰彦先生の「少子化時代における私立大学の財政の在り方について」です。講…

【コラム】調査における無回答という選択肢

今までに様々な学内調査を担当し、集計表や報告書を作成するさいに、アンケートには答えているけど、一部の質問は無回答というものがあります。個人の経験ですが、特に学生番号記述アンケートには多いのではないでしょうか。 (無回答の取り扱いは、無回答の…

平成27年度履行状況調査報告書 是正意見の簡単なまとめ

先日、文部科学省から平成27年度設置計画履行状況等調査の結果が発表されました。 設置計画履行状況等調査の結果等について(平成27年度):文部科学省 大学職員でブログをやられている方もこの件については話題に挙げられていらっしゃいます。 本ブログでも…

【コラム】内圧と外圧~大学行政管理と改革~

日常で仕事をする上で、何かを変える際は大変な労力を必要とすることがあります。その際に、どのキーパーソンへ予め話をしておくのか、どのような材料(内圧や外圧)を使うのかといった事を検討します。 (ここで言う内圧と外圧がイメージするものは、内圧は…

FDとSDを一つでやる意義と試案(H29.2.7追記)

※本記事でのSDは、SD義務化前の大学職員を対象としたSDと定義しています。 今までSDについて、本ブログではSDを「組織として行うもの」や、私学であれば「大学と学校法人」という観点から考える必要があると述べてきました。 as-daigaku23.hateblo…

このブログの2年を振り返って~大学職員ブログの行く末~

このブログの開設は2014年2月19日でした。その当時に文章は今以上に稚拙で忸怩たる思いにかられます。当時は大学職員ブログ(ブロガー)はあまり多くはなかったのですが、ここ1~2年はだいぶ増えているように思います。またそれぞれのブログもゆるやかに機…

【コラム】休講と大学の危機管理体制

先日、関東の大雪は電車がとまったり、駅に人が溢れたりと大変だった人も多かったと思います。私も、朝5時半に電車が止まったと案内を見て、雪かきをしてから、遅刻で職場に行きました。 さて、そんな雪の日に明治大学の雪による休校に関するニュースの話題…

大学ポートレート(私学版)から見る学修についての評価②~職員が知っておくべきルーブリックの活用~

近年、教育の質保証が言われ、単位の実質化に伴う学生の学習時間の増加が言われています。それと同時に、取組まれていることとして学習成果の可視化があります。言わば、勉強時間という量だけではなく、質をどう可視化するかでしょうか。 その教育の可視化の…

一職員が思う専門的職員について

平成28年1月18日に開催された大学教育部会で、「大学における専門的職員の活用の実態把握に関する調査結果」が出されました。 大学教育部会(第41回) 配付資料:文部科学省 これを受けて、一部では様々な議論が盛り上がっていますが、おそらく大学の外から…

大学のディプロマポリシーは独創性であるべきか~ポリシーの内容分析例~

「大学のディプロマポリシーは、全て独創性でなければいけないのか?」 ここ最近考えている事の一つとして上記があります。発端はある勉強会での企業の方が「大学のディプロマポリシーは全て同じに読み取れて個性がない」との発言です。 そもそも私立大学の…

大学ポートレート(私学版)から見る学修についての評価①~外部テストの活用~

文部科学省が進めている高大接続改革の議論の中に、英語の外部テストの導入・活用の話題がありました。入試において、TOEICやTOEFLのスコアを活用するとの事ですが、スーパーグローバルに選定された大学は検討していると、同業者から話を聞きます。 さて、今…

Evernote(エバーノート)を業務と勉強に活かす

以前、私のスマートフォンのアプリでよく使うものを紹介した事があります。 as-daigaku23.hateblo.jp 紹介は昨年4月でしたので、よく使用しているアプリは変わったのがありますが、変わらずに使い続けているのは「Evernote」ですね。 evernote.com もともと…

中規模小規模大学にビッグデータはあるのか

このブログでは何回もIRを主題とした記事を出しており、職員・分析・ツール等について触れてきました。今回もIRを論じるうえで必要なデータについて考えてみます。 近年、様々な企業からIRシステムの売り込みが多いように思います。まあIRシステムですと学内…

大学職員のスマートフォンを使った英語勉強の一例(初級者向け)

前職はともかく、大学職員になった際に国際系・外国語系大学でもないし、英語を使う事はなかろうと思っていました。しかし仕事の幅が広がるにつれて、英語が必要になる事が増えてきました。 英語は大学の1・2年次までしか勉強してこなかったので、今さら勉…

自分の仕事(業績)記録はしっかりつけよう

あけましておめでとうございます。また本ブログをご覧いただきありがとうございます。今年も週1ぐらいのペースで書き続けていく予定です。 さて精力的な大学職員ブロガーの@sanjyuumatsu が新年早々に紹介していた記事で次のようなものがありました。 「転…

大学ポートレートから見る私立大学のアセスメントポリシーの理解

最近の大学教育部会では、3つのポリシーがよく議題に上がっていますが、今回は以前少し紹介したアセスメントポリシーの話です。 さて大学ポートレートが公開されて、だいぶ日がたちました。大学ポートレートには、3つのポリシーや様々な数字や教育の取り組…

大学規模に応じたハイブリッドな専門的職員は必要か

最近の文部科学省の大学教育部会では、3つのポリシーや教育の質保証についての議題があがっておりますが、今年度前期頃には専門的大学職員が議題に出されておりました。 よく考えたら、「専門的」とは何なのでしょう。例えば「専門」「的」に分解してみると…

大学職員と大学設置基準③~学際系の教員数の計算について~

大学職員が押さえて(理解して)おくべきものとして、「大学設置基準」が挙げられるかと思います。その中で、分かりにくいものとして、この規模の領域の学部学科で、何人の教員がいるのだろう?という事ではないでしょうか。 関連するところは次ですね ※参考…

大学IRに難しい分析は必要なのか?

某大学のIR室の若手職員のAさんと某大学の法人事務局の職員のBさんと話をしている際に、Bさんから「IRだと統計学は必要なんでしょ?重回帰分析とか」と言われた事があります。(重回帰分析が難しいかどうかはここでは議論しませんが、統計学を学んだ…

小中規模大学にカリキュラム・コーディネーターは必要か

以前の記事で履修モデルと履修体系(系統)図の違いについて整理したことがあり、そこで、「履修モデルを作る際は、カリキュラムコーディネーターが必要になるかもしれません」と述べました。 as-daigaku23.hateblo.jp 今回はそんな「カリキュラム・コーディ…

H27私立大学等改革総合支援事業タイプ1 選定結果を見て気になる6点

11月18日に平成27年度私立大学等改革総合支援事業の採択結果が公表されました。 私立大学等改革総合支援事業:文部科学省 今まで本ブログでは私立大学等改革総合支援事業について、様々な視点からの記事がありますが、今回はタイプ1(教育の質的転換)の結…

コラム「○○型IRという枷」

先日のあるIR担当の勉強会で、知り合いのIR担当者が学内の各部署から分析依頼が持ち込まれるようになったと言っておりました。その大学のIR室は設置して1年ちょっとでしたので、その方のたゆまない努力が実になってきたかと思います。 さて、私学にと…

コラム「情報発信する事は偉い事ではない」

私はブログを始めた理由はツイッターではできないアウトプットをしていきたいという思いから始まり、いつの間にか1年半が経っておりますが、今朝の大学職員ブロガーの方がこんな記事を拝見しました。 shinnji28.hatenablog.com 松宮さんが様々な葛藤があり…

学修成果における取り組みとは?~認証評価結果から~

前回、「評価」や「アセスメント」の概観についての記事でしたが、実際は各大学でどのような学修成果における取り組みをしているのでしょうか? 今回は大学基準協会の認証評価を平成26年度に受けた大学の大学(認証)評価結果の書類をもとに事例を調べてみま…

職員としての押さえておきたい基本知識~評価~

平成27年10月16日(金曜日)に開催された大学教育部会の資料が文部科学省のホームページで公表されています。 大学教育部会(第38回) 配付資料:文部科学省 既に目を通した人も多いでしょうが、9月4日に行われた大学教育部会の審議の主な意見として①3つの…

コラム『SDを議論する時は、学校法人か大学かを整理してから』

先日ツイッターでこんな事をつぶやきました。 本学でSDをやれと言われて考えた場合は、まず視点を所属部署→キャンパス→大学全体へとする事が最初の着地点だろう。そして次は、未来と過去へと時間軸からも視点を向けられるようにしていく。 — 大学職員その2…

教員の1週間の勤務は出講日何日?

大学職員は、週5~6日の勤務がほとんどで土曜日勤務のあるなしで夏や冬休みの日数の増減が違う事が多いようです。 さて仕事中に各先生の時間割表を見ていると、「他大学では週何日の出講日を求めているのだろう」と気になります。大学の認証評価の書類等見れ…

教員の人事(計画)をどのように考えるか~経営的視点から~

大学において、置かなければならない最低限の教員数というのは大学設置基準によって定められています。教員数は学部の種類や学生数、学部に同系統の学科が2以上あるかないかなどを踏まえた簡易な計算が必要で、以前計算方法については紹介した事があります…

コラム 大学教育改革はいくらかかるのか~私立大学等改革総合支援事業タイプ1「大学教育の質向上」を試算~

昨年度は10月中旬に発表された私立大学等改革総合支援事業の選定結果ですが、今年度もそろそろ出る時期かと思われます。 この事業に選定されることによって、私立大学は一般補助の「教員経費」や「学生経費」の一定割合の加算や、特別補助の増額があります。…

高大接続システム会議改革「中間まとめ」を受けて、確認・検討すべき事

1ヶ月ほど前に、高大接続システム改革会議において、本会議の中間まとめが出されました。 高大接続システム改革会議「中間まとめ」の公表について:文部科学省 これらの議論には、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」や「大学入学希望者学力評価テスト(仮…

入学定員に係る私立大学職員として理解しておくこと

(今回の内容は私立大学を対象としております。) 言うまでもない事ですが、大学には「定員」があります。「定員」という意は、規則等に定められた人数ですが、大学には入学定員と収容定員が一般的であろうと思います。 ○入学定員⇒入学することができる人数 …

電子書籍を使用してみて感じた5点

私はどちらかといえばガジェット好きで、鞄の中にはタブレットはありますし、自宅にも自宅用のタブレットがあります。メールのチェックやネットを見るのはスマホでも充分ですが、送られてきたパワーポイントのスライドを見たり、PDFや電子書籍を読む際はタブ…

大学職員が使用するIR分析ソフトとは

ここ2~3年、様々なソリューションについて「IRに活用できます!」といった売り込みがダイレクトメール含め増えている気がします。(IR室は別にあるのですが、何故かIR担当者様のDMが私に来ることが多いのです…) さて以前、IR担当者に関していくつか書籍…

WEB化に伴う学生のIT機器所持

私が学生の頃、大学からのお知らせは掲示板(見ていない事によって不利益があっても、見ていない学生が悪いと教わった)、シラバスは分厚い冊子、履修登録は紙面で提出、休講情報だけはガラケーでかろうじて分かるというものでした。 今は大学からの休講等を…

IRを知らない大学関係者がIRの概観を掴むには何から読めばいいのか

別のSNSで、「IRの本で初心者向けお勧めは?」と聞かれ、そういえばIR担当者として読んでおきたい本という記事はありましたが、IRを聞いた事がない人が何を読めばいいかは紹介した事がありませんでしたので、私の経験が基ですが少しまとめました。(今回の記…

SD(スタッフディベロップメント)は自己啓発なのか

大学職員のSDと自己啓発について、思うところを整理。