読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です

IRと大学職員~自らの経験とSDの観点から~

IR SD

 daigaku23は、業務の一つとして、各種調査の実施・分析・報告も担当しています。プロジェクト型で複数の先生方が担当し事務局として参画する場合もあれば、簡単なアンケートであれば自分で分析・執行部の会議に報告、教学データをアンケートデータとの関連を検証ということも(素人に毛が生えた程度ですが)やっています。

 

 さて、以前ある(調査や統計とはあまり縁のない)教員に「IRはどの学問領域に属するのか」と聞かれたことがあります。その時は、学問領域ではなく、このような研究をしている先生方が取り組まれていますと紹介をしました。社会ではIRとはインベスター・リレーションズ(Investor Relations)を指すかと思いますが、大学関係者では何らかの学問分野であり、研究である。強いて言えば、研究とあるから、「職員が入る余地はない」と考えている教職員もいるかもしれません。

 

 ではIRとは何かというと、手元にあった、中井俊樹・鳥居朋子・藤井都百 篇「大学のIR Q&A」の用語集によれば

「機関の政策立案、政策形成、意思決定を支援するための情報を提供する目的で、高等教育機関の内部で行われる調査研究」とあります。

 

  ただ、様々な大学のIRの取組を見ると、経営・評価・教学・学生支援等、タイプが分かれており、大学の実状に合わせて行っている為多種多様です。そしてセミナー等で大学職員のIRに関する取組も近年は聞くようになりました。

 

さて、IRの本当に入り口にいる私ですが、この1年間、この業務に関わった上でSDとしてやったことを備忘録として書いておきたいと思います。IRの理論書には、IR人材に必要な知識・経験などが記載されていますが、あくまで実務を通しての基本的な事項も書いていますので、経験談としてお読み下さい。

 

①学内の情報の整理

 学内に何の情報がどこにあるかの整理、そしてどの情報が重複しているかの把握

②データベースの作成

 エクセル・アクセス・その他データベースソフトによるデータベースの作成

③調査法についての学習

 あるところに、科目等履修生として学習

統計学(基礎)の学習

 調査法と一緒に学んだことも多いですが、今まで統計学に縁のなかった私には

 理解するのが一番大変でした。(特にお世話になったのは、漫画とライトノベル風の

 統計学の入門書)

⑤教員への相談

 統計学や調査に詳しい若手の教員に、調査の設計や分析方法まで。

⑥理解しやすい図表等の作成のノウハウ

 最近のオフィスは、グラフとかもテンプレートで見やすく分かりやすいものが

 すぐに出来ます。しかし本学はつい先日までXPだった為、グラフなども一から作る

 必要がありました。

 IRのライフサイクルに、レポーティングと並んでプレゼンテーションも含まれてい ます。(参考 リチャード・D・ハワード篇「IR実践ハンドブック)

 特に機関の意思決定をする会議等に出す資料(報告書)は、年配の理事や教職員もい るので、特に分かりやすい報告が必要です。

⑦各種IRに関するセミナーの参加

 幸いなことに、所属部署の予算や外部資金を使って、地方で参加しているのも参加す る機会をいただけました。

 

(ここまで書いてみて、実は、学内のリソース(資源)で賄えるものがあるのではないかと思いますが、それには学内の制度や組織改革が必要です。(情報関連の教員、統計学や調査に見識のある教員、そして関連する大学内の科目など))

 

思いつくままに書き並べてみましたが、大学職員が、IR(自分の場合は特に調査の分析・報告、教学データとの統合による調査)を行う場合は、統計学や調査法などの基礎の知識を身につけ、教員と話ができる土台を身につける必要があると思います。(「相関値を出して」と言われ、それも分からないようだと話にはならないですよね。)