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設置計画履行状況等報告書について~現状報告のみではなく、計画を履行しているか~

文部科学省に設置計画履行状況報告書の最新(平成26年度)の様式がアップされました。(平成26年度は5月16日(金)までに提出ですので、遅くとも15日には投函する必要があります。またゴールデンウィーク等も考えますと、作成できる箇所から作成しないと間に合いません。)

 

さて、先日平成25年度の履行状況報告書の結果について、ニュースになったのは記憶が新しいことかと思います。

文部科学省が改善要請! 新設大学51校が指摘された課題とは? | Benesse 教育情報サイト ヘッドライン

 

何故こういうことが起きるのかは、一つは設置担当者以外の設置申請やアフターケアについての理解不足が挙げられると思います。例えば、設置担当者が教務を担当していない場合、いつのまにか設置計画と違う教員になっているというのは良く聞く話です。そこで履行状況報告書について、思うところをまとめてみました。

 

●履行状況報告書の目的及び内容

履行状況報告書の目的については、文部科学省HPの大学等設置に関する事務担当者会議の資料が簡潔かと思います。

平成25年度大学設置等に関する事務担当者説明会の開催について:文部科学省

(資料4のP123を参照)

この資料によれば、履行状況報告書の目的は「大学等の設置後,原則として完成年度(標準修業年限終了年度)まで,当初の設置計画(科目の開設状況や教員の就任状況等)の履行状況について報告を求め,確実に履行されているか,また認可時の留意事項への対応などを調査し,必要に応じ,履行状況に関する指導・助言を行うために実施。 」と記載されています。

特に、「当初の設置計画の履行状況についての報告」は非常に重要な箇所です。完成年度の4年間の間に、教員がやむを得ず退職されたり、様々な変更点はあると思いますが、設置計画は完成年度まで履行できる事が大前提となっております。また履行状況報告書の内容については、履行状況報告書を公開している大学を見ると現状報告が多く見受けられます。(中には、私達はこんない素晴らしい教育をしていると書いただけの所もあります)

 

本来は「設置計画に基づいて、きちんと履行しているかを自己点検し報告するものである」と考えています。よって、単に該当年度の行った事だけではなく、設置計画をきちんと履行しているかの視点が必要になります。特に(設置申請業務をやった事ある人はご存知だと思いますが)設置計画書の「設置の趣旨」についての自己点検が重要です。(設置計画書については文部科学省のHPで公開されています。参考HP 大学設置室

 

履行状況報告書は、様式に、「作成部局(課)」とありますので、職員が中心になり、先生方と協同しながら作成している大学も多いと思います。またこのような業務は職員が主体的に関われ、マネジメントできる業務の一つでもありますので、報告書作成担当になった時は、履行状況報告書の様式を埋めるだけではなく、設置計画をもう一度読み直す事が重要です。