大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です

SPODフォーラム2014 2日目参加録~SD(セルフ・ディベロップメント)と大学職員~

SPODフォーラム2日目の参加録です。
2日間は、グループワークを行うプログラムが多く、また懇親会が開催された為、様々な職員と話をさせていただいのですが、参加理由は上司から言われたのではなく、自分から参加したいという人が多かったのが印象的でした。

さて、2日目に参加したプログラムですが、①インストラクショナル・デザインを活用した企画・立案マネジメント、②部下・若手職員の育成、③コーディネート力養成講座のSDプログラムに参加してきました。また1日目同様にワークが多かったので、一部のみを参加録として一部を下記に記します。なお、SPODプログラム資料はホームページで公開されるものもありますので、詳細はそちらをご参照下さい。

○インストラクショナル・デザインを活用した企画・立案マネジメント(愛媛大学 仲道先生)
・インストラクショナル・デザイン(以下、ID)とは、教育活動の効果・効率・魅力を高めるためのシステム的アプローチ

・現状と目標との差を縮めるために必要な課題を洗い出し、あらゆるツール・手法を用いて、差を小さくし目標を達成する。

・勘や経験・度胸ではなく設計することが重要(最終目標までにどんな行動ができるかや能力があればいいかを対象の原状分析を踏まえて教育戦略・取組の戦略をたてる)

・分析により、改善したい事項や現状、目標、問題点、改善策等を洗い出す(自分だけではなく、他者の視点やアドバイスも重要)

IDは、教え方のデザインという捉え方をしており、後輩の指導や子育てとかに活用できると思っていましたが、企画・立案を活用することは新しい気づきでした。大学職員は、勘や経験知で動く事も少なくないと思いますが、目標や現状から分析をするという事は企画立案をする上で欠かせないものであると考えています。特に今後職員は、事務を行う事務職から企画立案も行う大学職員が必要であると思いますので、IDは非常に有効な方法であると思います。


○部下・若手職員の育成(追手門学院大学 米澤先生)

・能力開発の3類型(SD、OJT、OFFーJT、(SDはスタッフではなく、セルフ)

・行動を最終的に変えるのは、組織や上司でもなく自分自身である。

・セルフディベロップメントは、若手・中堅・管理職によって、能力開発に必要な割合が異なる。中堅・管理職ほどSDが必要。

・聞く内容を具体化・明確化してあげると、返答が充実する。

・SDプログラムを受講するだけでは、持続的なSDは不可能。

・相手を理解してあげないと、育てることができない。
このプログラムは、主任から課長ぐらいの層の参加が少なくなかったように思います。プログラムで行われたワークでは、出しあった不満や問題点をどう理解してあげるかを行いましたが、解決ではなく理解してあげることは実は考えてみないとそう簡単にはできないものであるなと思います。

○コーディネート力養成講座(愛媛大学 仲道先生)
・コーディネート力とは、目標達成のために部局や立場を超えて、必要なスキルや能力を備えた人を集めるだけでなく、チームの中で異なる分野・個々の利害による関係を調整し、全体の合意を形成し、向かうべき目標・ゴールまで着実に誘導していく力
・意見をまとめるには、意見を関係づける事。簡単な手法として、and、or、butなど。また2つの意見を無関係とは決めつけを行わない。

・まとめ上手とまとめ下手の差(①思考力、②関係化思考、③論点整理し本質をつかむ、④意見をまとめる表現力、⑤進行力、⑥場を盛り上げることに努めているか)⑦信頼感・人望、⑧問題意識、⑨バランス感覚、⑩状況判断、⑪まとめる知恵やノウハウ)

・進行役に求められる7つの役割(ラポール、方向づけ、働きかけ、舵取り、軌道修正、難航局面の収拾・調整、意見まとめ)

・コーディネート力を高めるには①話をよく聞く習慣づけ、②客観的な視点、③逃げない態度、④人の話を門前払いしない、⑤自分の内面、人格、知性、人間性を磨くである

若手・中堅職員でも、所属組織やまた同僚・後輩などで目標達成のために企画立案から調整を行う経験は今後必要です。コーディネート力は、人にしかできないものであり、経験やその経験を自己で振り返りSDによって能力を磨き、経験するというサイクルが必要であると思います。自身でも、会議を進行やコーディネートを行うことが多々あるのですが、関係調整から合意形成ということはまだ未熟な部分でもあります。本プログラムを受講したことは、自身のコーディネート力の未熟さを実感するうえでも良い機会となりました。