大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

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職員としての押さえておきたい基本知識~単位制度~

「1単位45時間だ!きちんと勉強時間を確保しないといけない」と言われて何年も経ちます。平成24年度の質的転換答申でも学習時間の確保が言われ、今年の私立大学等改革総合支援事業では、タイプ1の重点項目として「学生の学修時間の実態や学習行動の把握を組織的に行っているか」があり、100点満点中10点の配点がされています。

 

単位制度1単位45時間については社会人が1週間に労働する時間と=であるとされていますが、そもそも単位制度に様々な意見があるようです。

 

ここでは大学職員として押さえておくべき単位制度について、基本的事項の整理を行いたいと思います。

 

単位制度の根拠は大学設置基準の第21条にあります。

(単位)
第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2 前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
一 講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
二 実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、大学が定める時間の授業をもつて一単位とすることができる。
三 一の授業科目について、講義、演習、実験、実習又は実技のうち二以上の方法の併用により行う場合については、その組み合わせに応じ、前二号に規定する基準を考慮して大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
3 前項の規定にかかわらず、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位を授与することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。

一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成

まず基本として、一単位の授業科目は45時間の学修が必要です。この基本を押さえた上で次にいきます。

 

講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位

これだけだと初めてみる人は何を言っているかが分かりにくいです。まず、1単位は基本45時間であるが前提です。この45時間の内、15時間から30時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもって1単位とできるということです。

(※講義演習課目では授業の時間=定められた単位に必要な時間とはなりません。)

(※大学の上位規程である学則(大学 学則で検索かけるとたくさん出てきます)を見ると必ずこの単位に関する部分があるかと思います。いくつか学則を見てみましたが、設置基準に則って定めている大学が多いようです)

 

ただ今はセメスター制度の大学も多く、半期で2単位の授業がかなりあると思います。そこで2単位(1単位の授業時間は15時間と設定)の場合を見てみましょう。

 

さて、具体的にセメスター制でとられている2単位で考えてみたいと思います(2単位ということは90時間の学修が必要ということですね)

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2単位になるので、必要な授業時間は下記の通りです。

授業時間は「1単位15時間の授業時間×2単位=30時間(授業時間)

ここで1単位は45時間の学修を忘れてはいけません。2単位ということは90時間の学修時間が必要です。90時間(単位)ー30時間(授業)=60時間 この60時間は授業以外での学習の時間となるわけです。

この60時間の部分が、「学生は勉強していないから足りていない!単位制度が実質化していない」と言われているわけですね。

 

実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位

さて講義演習はこのように考えますが、実習も考えは同じです。ただ45時間までの範囲となっているので、事前事後学習がなく全て実習(授業)の時間としても大学が定めていれば問題ありません。

 

④何故、職員が単位制度を理解しなくてはいけないか

まず、単位、特に講義や演習は授業と授業外の学修で構成されていることを押さえましょう。その上でで教育そのものではなく教育研究支援として授業外学修を増やすための取り組み(例えば学習空間の構築など)が職員に求められます。

 

次に、教学担当の職員や管理職となった際に、教育課程の形成・編成にあたっての最低限の知識です。(私立大学等改革総合支援事業では、教育課程の形成・編成にあたり、職員が参加する仕組みを全学的に設けているかもタイプ1の質問にあり、職員もこれらに参画することが求められています)

例えば、国家資格取得を目的として学科であり、教養科目の一部を1単位科目とする、もしくは必要な科目であるため4単位とし時間割に柔軟性をもたせる。そのためには履修登録単位数の上限をどのようにしたらいいかを考える根拠も単位制度がわかっていないと話になりません。