大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です。

大学職員が使用するIR分析ソフトとは

 ここ2~3年、様々なソリューションについて「IRに活用できます!」といった売り込みがダイレクトメール含め増えている気がします。(IR室は別にあるのですが、何故かIR担当者様のDMが私に来ることが多いのです…)

 

 さて以前、IR担当者に関していくつか書籍を紹介した事があります。

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今回はシステムやソフトに着目してみます。

東京大学の大学総合教育研究センターの平成 24-25 年度文部科学省先導的大学改革推進委託事業「大学におけるIR(インスティテューショナル・リサーチ)の現状と在り方に関する調査研究」」の報告書に、IRを所管している部署にどのようなシステムやソフトを使用しているかといった設問があります。

<参考>

http://www.he.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2014/04/1347631_01.pdf

http://www.he.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2014/04/1347631_02.pdf

ここの回答では、エクセルが一番多く使われているようです。また統計ソフトやデータベースソフトも選択肢として挙げられております。

 

それでは、私自身の例も含めてですが、大学職員がIR業務に少し関わる際に何のソフトを使うのでしょうか?いくつか私見を含めて整理してみました。

 

表計算ソフト

 エクセルを代表する表計算ソフトは、業務で使用しない人はほとんどいないかと考えられます。数字を入力するだけではなく、図表作成はエクセルが多いです。私が異動した際に、エクセル以外のソフトを使用すると、次の担当者はエクセルで一から作り直すといった事も考えられる為です。また図表は細かくいじれるので、パワーポイントでの発表に使用する図表はエクセルを活用する事が多いです。(個人的には、VBAやマクロができなくとも、ピボットテーブルぐらいは使えるようになっていて欲しいと思います。グラフ作成の為にデータ集計を頼んだら、フィルターかけてクロス集計を手作業している時は、指示ミスだったと悔やんだ事があります)

 

②データベース管理ソフト

 アクセス等を代表するデータベース管理ソフトですが、エクセルなどと違って様々な機能があります。ただあまり使用する事が少ないです。というのも、小規模中規模大学にとってエクセルの限界の行数(6万数線行)を超える事がほとんどありません。そしてあとは汎用性の問題があり、職場内ではアクセスの普及率が高くない事が上げられます。(原則データベースは、システムで管理されておりますし)リレーションシップ機能は以前は使っていましたが、次に紹介するBIを使うようになって、それすらもなくなりました。

 

③ビジネス・インテリジェンス(BI)

 以前、BIツールを紹介した事があります。 

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  ここで紹介しているソフトは、某大学向けソリューションと合わせて使えるみたいですね(セミナー等も開催されております)ただ導入費用を聞くと、本学では補助金を取らないと無理という金額でした。(データ分析に価値を見出されていれば、出してもらえる金額ですが、力不足かそこまでは進んでいない為)使用しているBIツールは、図表の設定が難しいのとフリーのソフトは限界があるというのが懸念事項です。

 

④統計ソフト

 SASSPSS・Rなど、これも様々なものが有料で販売・無料でダウンロード可能などあります。社会調査や心理学分野がある大学であれば、PC教室のPCにSPSS等もあるでしょう(学生の情報をPC教室で分析作業は出来ないですが…。)自宅・職場のパソコンにはRは入っておりますが、SPSS等は統計学が専門の教員の研究室に押しかけて分析作業を教えてもらったりしています。

 

⑤計量テキスト分析ソフト

  最近は「KH Coder」を使って、たまに分析をしています。これはどちらかというと趣味・興味に近いものがあります。またRでもテキストマイニングはできます。

(以前はブログでこんな簡単な分析等はした事があります)

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 整理してみると、今は使用しているソフトは5種類あります。ただ、難しいソフトを使用できないからIRはできないという訳ではないかと考えています。

 他大学のIR室のスタッフと話題に出るのは、どのような分析(結果)をもって意思決定支援をするかであり、その為適切なソフトが活用できるかではないでしょうか。また難しい統計の分析をやった所で意味が分かるように説明できなければ、意思決定者が理解できず単なる自己満足の分析になってしまいます。(意思決定者などの)相手がどのような分析を求めているかを適切に判断し、分析を行っていく必要があります。