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大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です

FDとSDを一つでやる意義と試案(H29.2.7追記)

※本記事でのSDは、SD義務化前の大学職員を対象としたSDと定義しています。

 

 

 今までSDについて、本ブログではSDを「組織として行うもの」や、私学であれば「大学と学校法人」という観点から考える必要があると述べてきました。 

as-daigaku23.hateblo.jp

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  設置形態や大学の規模、文化によって様々な考えや方法があるかと思いますが、今回は自分なりにFDとSDについてまとめてみました。

 

 さて、最近あるメーリングリストでも「FD・SD」と銘打って、セミナーや研修会を開催していることがあるようです。本学も内容に応じて、「FD・SD」として職員にも参加推奨を求めています。(まあ私自身は、FDとしていても遠慮なく参加するほうなので、あまり関係ないですが)ただ残念なのが、職員はFDがベースの研修に何故参加しなければならないのか、通常業務をおいてまで参加する必要があるのかといった意見をたまに聞きます。(個人的には、参加する事が目的ではなくて、参加する事によってどうするかを考えることが重要かと思うのですが。)

 そもそもSDは何をやるのかと議論すると様々ですので、ここでは取り上げませんが、私学では私立大学等改革総合支援事業タイプ1の事もあり、(職員全員対象でなくとも)教育の質的転換のSDを行う大学もあります。そのような背景もFD・SDとして開催する理由の一つではないかと考えられますが、職員も教育を理解し、職員又は組織がどのように教育研究を支えられるかを常に考えなければならないという事もあるでしょう。

 また先日、学内でFD・SDを開催した際にふと感じたのは、「講演などで問題提起は共通でもいいが、アプローチはFDとSDで違うのではないだろうか」という事です。

例えば考えられるFD・SD例として

Ⅰ・単発のFD・SD

①講演会などを教職員対象に開催する。

(参加者としては非常に楽ですね。ただテーマ設定は教員と職員の共通・レベルあわせに苦労します)

②教職員が同一テーマで一緒にグループワーク等を行う

(学内だと職員は教員に対して発言しにくいという事もあるかもしれません。学外のセミナー等で関係のない先生とは積極的にワークに参加できる人いますね)

Ⅱ・長期のFD・SD

①教職員協同のプロジェクトを立ち上げる

(それぞれの知っている事や強みを活かしたプロジェクト運営が理想です。気をつけないといけないのは、協同ではなく職員が事務局のみになってしまう事ですね)

他にも様々なFD・SD例があるでしょう。外部だとSPODなどもあります。

SPOD – 四国地区大学教職員能力開発ネットワーク

最近、ぼんやりと考えているのはFD・SDを単発ではなく、1年もしくは数年単位の期間に、講演会も交えたFDとSDの協奏ができないかという事です。

FD・SDは大学のミッションや教育目標に向かって実施される必要があると考えていますので、1年間のプログラムとしてこんな事が出来るのではないでしょうか。

 

STEP1「問題提起」

 講演等で教職員に問題提起や知っておくべき事を周知する。

STEP2「検討

 教員として、また職員としての立場からそれぞれグループをつくり、問題の解決等をそれぞれの知識・経験を活かして提案する。

STEP3「交差」

 教員と職員でそれぞれの課題解決等のアプローチについて、発表・意見交換を行う

このSTEP2とSTEP3を繰り返し、最後に統合する事でミッションや教育目標達成を目指すということが出来ないかと試案しております。

ポイントはスポットの研修としない事と、それぞれの強みを活かす環境を作ることですね(テーマや状況によっては、職員はだいぶ基礎段階から始める必要があるかもしれません)課題として、誰がプログラムを構築するのか、特にFDとSDを構築する人やファシリテーターを誰とするかは学内で考えると課題です。プログラム構築は教員がやってもファシリテーターが学内の教員だと職員は萎縮してしまう可能性も否定できません。そのあたりは工夫する必要がありそうです。

 

 今でも教職協同という言葉を耳にしますが、同じ仕事を一緒にやるのではなく、それぞれの立場・能力・知識を活かしながら目標に向かう必要があります。 自分たちの仕事は書類処理と捉えている場合は、このような事は言えません。しかし所属機関では事務仕事は派遣職員やアルバイトの方が担当されているケースが多く、専任職員としてどのような仕事をすべきなのかは考える必要があると感じます。もしかすると専門的職員とかスペシャリストとかジェネラリストとか以前の議論なのかもしれません。