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大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

高等教育関連の話題が中心。最近は補助金やIR、SDの話題が中心です

一職員の誤変換データ収集レポートから見る用語の確認

 IME(文字入力をサポートするソフトウェア)には、誤変換を記録し、情報をマイクロソフトに送信する機能があります。ふと、その記録(誤変換レポート)を見てみると誤変換例として面白いものがいくつかありましたので、ちょっと紹介してみます。

 なお、用語の意味の確認は、日本国語大辞典から引用します。また最初の誤変換編はしょうもない内容です。

 

誤変換編

1.「内戦表」と「内線表」

 部署や部局同士で戦っているのでしょうか(いや、冗談ではない場合もあります)。所属機関は、内戦はキャンパス内ですが、全職では支店にいても本社まで内線で電話できました(新人研修が終わり、各支店に全国に散らばる時に人事部の内線を教えてもらった思い出があります。まあ業界が特殊で、業界の電話というのもあったのですけど)。

2.「会最高」と「開催校」

 おそらく「学会や研究会の開催校として」というような文章の際の誤変換ですね。いや、開催校で会最高と言えるようなものあれば、言うまでもないのです。

3.「事項教育」と「自公教育」と「自校教育」

 建学の精神を教える事を目的とした自校教育を実施している私学があります。詳しい解説は大学ポートレートに記載されています。

自校教育|大学ポートレート(私学版)

4.「項待遇」と「公待遇」と「好待遇」

 単純な変換ミスですね。しかし好待遇の文言をどこで使ったのかが思い出せません。

5.「内製化」と「無いせいか」

 研修の内製化とかで使用する言葉ですね。

6.「禅譲」と「前条」

 前条は、規程作成や関連業務でよく打ち込む言葉です。禅譲は殆ど使う機会がない言葉ですが、意味を調べると次のようです。

(1)中国で、帝王がその位を子孫へ伝えないで有徳者に譲ること。堯が舜に、舜が禹に帝位を譲った類。

(2)天皇または支配者がその位を後継者に譲ること。譲位。

(3)一般に、権力の座を話し合いで譲り渡すこと。

  3番の意味であれば、もしかしたら使うかもしれませんね。

7.「複学」と「副学」

 複学は、日本国語大辞典には記載されていないようですが、大学では使用される言葉です。複学規程というのはありませんが、学籍や再入学に関する規程で見かける語句です。

8.「明示」と「明治」

 

意味使い分け編

ここからはどちらの意味でもおそらくは使用するものを列挙していきます。正しくは誤変換ではないのですけど、ソフトウェアが誤変換と認識した語句です。

1.「主観」と「主管」と「主幹」

主観

(1)体験、認識、行動などの対象に対して、体験し表象し思惟し認識し感動し意志する当のもの。主体。また、その意識。⇔客観。

(2)自分ひとりの考え方。⇔客観。

主管

(1)ある物事を主となって管轄、管理すること。また、その人や役。

(2)支配人。番頭。

主幹

(1)仕事の中心となる人取締り。もとじめ。

(2)物事を構成する中心となるもの。

 主管部署と主幹部署と書くと、同じようで意味は異なります。上記を見ると主管は管理の中心となるという意がありますし、主幹は仕事の中心となるという意味で使われるようです。

 2.「私見」と「試験」

 (イメージですが)文書で「私見ですが~」とはあまり使わないような気がします。特に個人の価値観や体験を基に仕事をする事は少ないように思っているせいですね。

3.「就学者」と「修学者」

 「者」をいれると調べにくいので、「就学」と「修学」で調べてみます。

「就学」

(1)教師について学問を修めること。

(2)教育を受けるために入学すること。学校にはいって生徒となること。また、在学していること。

「修学」

学校に入って学問すること。 

 なお、学校教育法では「就学」は義務教育等の箇所に出てくる文言です。

4.「実状」と「実情」

 日本国語大辞典ではどちらも同じ意となります。標記が【実情・実状】となっており、意味は次の通りです。

(1)(実情)真実の心情。まごころ。真情。

(2)実際の有様。ありのままの事情、状況。

  辞典では同一ページですが、心情は「実情」として使うとしている説明も見かけます。

5.「学修」と「学習

「学修」

勉強して学問を身につけること

「学習」

(1)学びならうこと。学校などで勉強すること。

(2)教育学で、広くは精神、身体の後天的発達をいい、狭くは、過去の経験をもとに新しい知識や技術を習得することをいう。

(3)心理学で、経験によって、過去の心理的、行動的な経験をこえて新たな行動の仕方を習得すること。

  これらの使い分けは、様々な文書を作成する際にどうしようかと悩む事があります。また辞典以外にも、認証評価の観点から、大学基準協会の用語集にはこれらについて定義がされています。

http://juaa.or.jp/images/publication/pdf/other/yougo.pdf

6.「勧奨」と「観賞」

 「勧奨」とは、奨励という意ですね。ただこれをググると「退職勧奨」関連がヒットします。

「勧奨」

すすめはげますこと。ほめてひきたてること。奨励。 

 7.「規程」と「規定」 

 これ、自分は気をつけないと間違えてしまいそうなものの一つです。下の意味からでも分かりますが、規定がまとまって規程となります。つまり、「大学○○規程」という規程名はいいですが、「大学○○規定」はおかしいという事ですね。規程を見ていただくと、「第○条 ~~~について規定する」と述べられているものが散見されます。

「規程」

(1)規則。「規定」に対して「規程」は、一定の目的のために定められた一連の条項の総体を指していう。

(2)官公署などで、内部組織や事務の取扱いを定めたもの。

「規定」

(1)物事のやり方をきまった形にきめ定めること。また、そのきまり。規制。→規程。

(2)法令、規則などの中に個々の条文として定めること。また、その条文、条項。

(3)ある事物の概念をはっきりきめ定めること。

(4)化学で、溶液の濃度の表わし方の一つ。一規定は、溶液一リットル中に溶質が一グラム当量含まれている濃さをいう。

(5)「きていしゅもく(規定種目)」に同じ。

 ここから先は意味を書くまでもない言葉となります。使用頻度の偏りはありますがどちらも使用する語句です。

「証明」と「照明」

「家庭」と「課程」

「機関」と「期間」

「零時」と「例示」

「後者」と「校舎」

「提示」と「定時」

「相関」と「創刊」

 

  これらを見るとまあ色々誤変換をしているもんだなと思います。いや、誤変換に気づけばいいのですが、気付かないまま文書を提出してしまう可能性もあるので気をつけないといけないですね。ちなみに「規程」と「規定」が一番嫌いです。