大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

【スポンサーリンク】

業務の高度化と引継に思う事

 ジョブ型とメンバーシップ型の議論、そしてメリットとデメリットの話もある事は承知している。そして大学の中にいるものとして、事務組織の業務内容も言われた事や適切に定められた業務ばかりではなく、新しい業務や問題解決を図ったりと、業務が高度化している実態も見ている。

 

 最近は、URAやIR、また技術系や専門職員といった雇用形態等があるのも承知している。

<参考>

 

リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するシステムの整備:文部科学省

 ただふと感じるのは、業務の高度化が進む一方で、人事制度(特に異動も含めて)の再構築・検討しないといけないよなと言う事がある。そもそも高度化された業務の引継を1週間で出来るのだろうか?場合によっては引継は1~2日という事もあり得る。まあ定められた手順に沿った仕事は、専門的であっても、そしてその仕事の意味が分からなくとも出来るかもしれない。また同じ部署に数名いれば、業務はできるだろう。まあ引継が出来ないなんて仕事が属人化していると批判を受けるかもしれない。

 引継で出来るのは業務内容と手順、そして幾分かの知識ぐらいだと思っている。その人の経験や業務内外で培ってきた知識全ては引継ぎをする事はほぼ不可能(やるなら、膨大な資料となる)。また知識を引継しても、理解や価値観を引継ぐ事は出来ないだろう。(むろん、価値観は同じである必要はない)

 自分がその業務に長く携わり、異動する際に引継をする事になったらどうするか、考えてみると業務手順以外に、その業務を行う上で必要な最低限の知識やスキル修得の為にいくつかの著書を示す事から始まるのだろうと思う。